資産運用
「このままの生活で老後は大丈夫?」
「子供の教育費、これで足りるかな」
多くの人が感じるお金と不安。
けれどもその不安、実は正体不明なまま放置されていませんか?
将来に対する不安は、具体的な数字やプラン、予定が見えていないと必要以上に大きく見えてしまいがちです。
漠然とした不安を抱えている人は、まずはライフプランニングから始めてみましょう。
今回はライフプラン作成にあたって、ライフプランの基本構成や人生の三大支出についてお伝えしていきます。
未来をざっくりでも見える化することで、不安は驚くほど軽くなります。
【INDEX】 ■ライフプランとは?ライフプラン表の基本構成 ■人生における三大支出とは? ■最後に |
ライフプランとは、簡単にいえば「これからの人生で、どんなイベントがあって、どれくらいお金がかかるのか」を時系列で整理することです。
例えば、
〇28歳:結婚
〇33歳:住宅購入
〇45歳:子どもの高校進学
〇65歳:定年退職、年金受給
このような未来の節目に備えて、今からどんな準備が必要か、準備しておくべきかを考えることがライフプランニングの本質です。
地図を持たずに山を登るより、目的地とルートが分かっていた方が安心なのと同じでしょう。
またお金の不安は金額というよりも、分からないことが原因で生まれることも多々あります。
例えば「老後資金に2,000万円必要」と、これだけを聞くと莫大な金額に思えるかもしれませんが、あと30年で2,000万円、年間で約66万円、月々なら約5.5万円、と逆算していくと現実的にも達成できそうな金額に思えてきます。
ぼんやりしている不安には、見える化=ライフプラン表の作成が効果的です。
実際にライフプランを作成する際は、以下のような項目を整理しましょう。
・年齢、家族構成 ・収入と支出の見込み(現在、老後) ・ライフイベント(結婚、出産、進学、住宅購入、転職、退職など) ・それぞれのタイミングで必要なお金 ・貯蓄残高、資産の変化予測 ・万が一の備え |
ライフプラン表があれば、どのタイミングでどのくらいのお金が必要か、どのくらい不足しそうか、また今からどのくらいの備えが必要かが一目で分かります。
もちろん全てが予定通りにいくとは限りませんが、ざっくりと人生の全体像を把握しておくだけでも感じる不安が違ってくるでしょう。
ライフイベントの中で、特に注意したいのが「教育費」「住宅費」「老後資金」です。
これらは人生の三大支出ともいわれ、あらかじめ把握しておくことでライフプランの見通しが立ちやすくなります。
■教育費
子ども一人あたりにかかる教育費は、進路に合わせて大きく差があります。
・幼稚園~高校まで全て公立:約600万円 ・幼稚園~高校まで全て私立:約1,980万円 ・大学費用(4年間):国公立約315万円、私立文系約488万円、私立理系約622万円 |
※出典:文部科学省「子供の学習費調査(令和5年度)」「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」等
教育費は「かかる時期がおおよそ決まっている」「家計に一気にのしかかる」ため、児童手当や学資保険、積立て投資などを活用し早めに準備を始めていきましょう。
■住宅費
地域や住宅タイプ、新築か中古かにもよりますが、マイホーム購入の目安は以下です。
・住宅購入費(全国平均):土地付注文住宅約4,900万円、建売住宅約3,600万円、マンション約5,200万円 |
※出典:住宅金融支援機構(2023年度)
購入資金以外にも、住宅ローンの借入利息、固定資産税、修繕費、管理費、リフォーム費用、火災保険料、駐車場代など、住宅に関する様々な費用が発生します。
また賃貸の場合でも生涯家賃は約4,000~7,000万円かかることが想定され、購入と賃貸のどちらが良いかはライフスタイルや希望する老後の住まいによって大きく異なります。
■老後資金
退職後、受給する年金だけで足りない場合は、貯蓄や資産形成が必要になります。
また公的年金以外にも、退職金や企業年金の有無、医療費・介護費の支出も含めて考えておきましょう。
・老後に必要な生活費(夫婦二人):月約22~28万円 ・公的年金の平均受給額:国民年金月56,000円前後、厚生年金月145,000円前後 |
ライフプランは一度作ったら終わりではなく、定期的に見直しをすることでより現実的で具体的なものになっていきます。
例えば、転職して大きく年収が変わった、子供の進路変更により予定していた教育費が大きく変わった、投資や資産運用が当初の予定よりも成績が良い、など変化に応じてその都度プランをアップデートしていくことが大切です。
今回は、ライフプランや人生の三大支出についてお伝えしました。
お金についてはどうしても後回しにしがちで、何とかなると思いながらも漠然と不安を抱えている方が多いように思います。
最初から完璧なライフプランを作ることは難しいですが、ざっくりと未来の流れを見える化するだけでも、自分が何に不安を感じているのか、これからどうしていくべきか少しずつ明確になっていくはずです。
ライフプラン作成についてはExcelやアプリの活用、また一人で作成するのが難しい場合はFPなどの専門家に相談してみましょう。
未来の安心は、小さな一歩から始まっていきます。
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