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アッパーマス層とは?割合や特徴・生活スタイルなどを解説

アッパーマス層とは?割合や特徴・生活スタイルなどを解説

「アッパーマス層とは?準富裕層とどう違うの?」

「アッパーマス層に当てはまる人ってどんな特徴があってどんな生活をしてる?」

「アッパーマス層を目指す上で必要なことってなんだろう」

アッパーマス層とは普通の人たちから頭一つ分でて、純金融資産保有額が3,000万~5,000万円の範囲に該当する人のことです。純金融資産とは、保有している預貯金や株式、債券などの金融資産の総額から負債を差し引いた金額を指します。負債とは、住宅ローン、自動車ローン、カードローンなどです。とはいえ、アッパーマス層という言葉自体あまり聞きなじみがない方も多いのではないでしょうか。今回の記事ではアッパーマス層の定義や割合、特徴、生活スタイルについて解説します。

 

■アッパーマス層の特徴とは?定義とは?

アッパーマス層とは、金融資産から負債を差し引いた資産が3,000万〜5,000万円に該当する人たちのことです。世帯の純金融資産保有額は段階別に5段階に分けられ、アッパーマス層は下から2番目にくる階層を表します。この階層は株式会社野村総合研究所が実施する「富裕層アンケート調査」によって、同社が定義づけているものです。

マーケット分類 純金融資産保有額 世帯数 存在の割合
超富裕層 5億円以上 8.7万世帯 0.2%
富裕層 1億円~5億円未満 124万世帯 2.3%
準富裕層 5,000万円~1億円未満 341.8万世帯 6.3%
アッパーマス層 3,000万円~5,000万円未満 712.1万世帯 13.2%
マス層 3,000万円未満 4215.7万世帯 78.0%

似たような言葉に「準富裕層」がありますが、こちらはアッパーマス層よりも上位の位置づけです。具体的には、純金融保有資産額が5,000万円〜1億円に該当する人たちが当てはまります。

なお、準富裕層については下記の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

あわせて読みたい:準富裕層とは?割合は?年収・主な職業などを解説

 

■アッパーマス層の割合

パーセンテージを持つビジネスウーマン

同調査によれば、アッパーマス層に当てはまる人たちは日本人全体の13.2%となっています。マス層の上位に位置することから普段の暮らしに困る恐れはあまりないほか、場合によってはワンランク上の生活を送ることもできるでしょう。

また、世代別の割合ですが金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」を元にデータをまとめてみました。世帯主の年齢別に見たとき、金融資産保有額が3,000万円を超える世帯の割合は以下の通りです。

世帯主の年齢

金融資産保有額が3,000万円を超える

世帯の割合

20代 0.0%
30代 0.9%
40代 8.8%
50代 15.9%
60代 24.0%
70代以上 23.4%

この結果から、アッパーマス層の多くは50代以上の世帯が中心となって構成していることがわかります。元々マス層に属していた人が年齢が上がるにつれ収入が増えたり、退職金等を受け取ったり、多額の資産を親族から相続したことにより保有資産額が増加したことが考えられるでしょう。
 

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■アッパーマス層の特徴

不動産オーナーの男性

ここでは、アッパーマス層に当てはまる人の特徴として、主な職業や生活スタイルについて紹介します。

 

▼主な職業

アッパーマス層に当てはまる人たちの職業として、高収入で専門性の高い職業に就いているケースが考えられます。そうした職業に就く人たちのことを「インカムリッチ・プロフェッショナル」と呼び、アッパーマス層の中でも準富裕層に近いあたりに入っていることがほとんどです。

インカムリッチ・プロフェッショナルに属する職業の例として、以下のものが挙げられます。

  • ・弁護士、会計士、税理士などの士業
  • ・外資系企業に勤める社員もしくわ幹部
  • ・キヤリア10年以上の勤務医、自ら医院を立ち上げた開業医
  • ・金融、IT関連など専門性が高い仕事に就いている方
  • ・プロアスリート
  • ・TVCMに出演していたりレギュラー番組を多数持つ芸能人

など、取得するにあたって難易度が極めて高い資格保有者や、外資系など責任が重い仕事に就いているなど、代わりがきかない極めて専門性が高い仕事に就いている方がアッパーマス層や純富裕層に属しています。

また、昨今では国が副業を推進していることもあり、アッパーマス層の中には本業と別に副業で一定収入を得ている人も多いでしょう。
不動産投資をはじめ、株式投資や債券投資等を長期的に運用して安定した収益を挙げていたりブログやYouTubeなどから広告収入を得ていることが考えられます。
 

▼生活スタイル

アッパーマス層に当てはまる人たちの多くは、特にマス層の人と変わらない生活を送っています。決してお金持ちだからといって贅沢をすることもなく、いたって普通の日常を送っている人がほとんどでしょう。また、中には金融資産5,000万円以上の準富裕層を目指して資産運用等を積極的に学んでいる人も多いといわれています。

 

■都市部と地方に住むアッパーマス層の特徴

アッパーマス層を大きく分けると2つのタイプに分かれます。千代田区・中央区・港区・渋谷区・新宿区などの東京の都心部に住むタイプと地方に住むタイプです。

 

▼都市部に住むアッパーマス層

都市部に住むアッパーマス層は、仕事場が都心部にあるケースが多く通勤に便利な千代田区・中央区・港区・渋谷区・新宿区などのタワーマンションや一戸建てに住んでいます。
最も多くの人が集まるエリアの為、レベルの高い設備や環境が整いやすく、職業単価も高額です。

一流の場所に住み、一流の腕時計を身に付け高級車にのっている典型的なインカムリッチ・プロフェッショナルです。
インカムリッチなため、このような生活をしても支払いに困らない人が多く、金銭感覚はマス層とはかなり違うと言っても良いでしょう。

▼地方に住むアッパーマス層

地方に住むアッパーマス層は、IT関連や起業家が多く

基本の仕事は地方のオフィスまたは自宅兼オフィスで行っています。都市部に住むアッパーマス層とは正反対の性質をしています。

地方に住むアッパーマス層は、基本的にフリーウェアなど、無料で使えるものはすべて使い、
支出を可能な限りしないという特徴があり、生活水準はマス層とそう大きく変わらない傾向があります。
都心部に比べると地方は生活単価や不動産単価が安い為、支出を減らす事に大きなメリットを感じています。

都市部に住むアッパーマス層に比べると支出を押さえているため、インカムリッチとなるのです。

 

■アッパーマス層になるには?

お金の上を走る男性

アッパーマス層にいる人の多くが心がけていることとして、主に以下の項目が挙げられます。

  • ・健康意識が高い

  • ・ネガティブ思考ではなくポジティブ思考である

  • ・本質的な価値で物事を判断する

いわゆるお金持ちをはじめ、ある程度の階層に属する人は自分の身体をひとつの財産として考えています。そのため、健康に対する意識はマス層の人に比べ、アッパーマス層に当てはまる人たちの方が高いといえるでしょう。健康を維持するためにどれだけコストがかかろうとも健康でなければ仕事にならないので金額を気にせず健康維持のためにお金を使う傾向があります。また、心の余裕をある程度確保しておくことも忘れません。人間誰しも失敗をしたりピンチに陥ったりすることがあるものの、アッパーマス層に当てはまる人たちは、辛いとは思わず、常に前向きでどんな些細な事でも自分の糧になるとポジティブに捉えています。それらをいつまでも引きずっていては何も得られない事をわかっているのです。そこで、失敗を糧にして次は同じ失敗を繰り返さないようにするといった思考の持ち主が多く見受けられます。本質的な価値に対しても多くの人は「高価なもの=価値があるもの」と捉えがちですが、アッパーマス層の人たちは、自分にとって価値があるものなのか?自分の人生にとって資するものなのか?という基準で判断していきます。高価なものでも自分にとって値段以上に価値があると判断すれば購入し、自分にとって価値がないものであれば低価なものであっても絶対に購入しません。つまりアッパーマス層の人だから必ず高級車に乗っているわけではなく、自分のライフスタイルに合致していれば大衆車を購入するという事です。アッパーマス層の人たちは自分にとって有益か否かといった絶対的評価で購入するかどうかを決めています。

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■アッパーマス層になるために

今回はアッパーマス層の定義や特徴について紹介しました。国内におけるアッパーマス層は全体の13.2%しかおらず、現在の収入ではアッパーマス層はおろか
マス層そのものを抜け出す事ができないと考えている方も多いですが、以下の事を心がければ年齢や性別を問わず誰でも目指せる階層です。

  • ・支出額の把握とコントロールを正確に行う

  • ・年間収入を増やす努力を惜しまない

当然の事ですが、今保有している純金融資産を減らさない為、支出額の把握とコントロールを正確に行う必要があります。アッパーマス層になる為には3,000万円以上の純金融資産を持っていなければなりません。しかしながら純金融資産を減らさない為に支出額の把握とコントロールを行ったとしてもいつかは限界が訪れます。純金融資産を減らさない努力とあわせて、資産を増やすための行動を行っていく事が大切です。例えば月収の一部を株式投資や不動産投資などの資産運用を行うなどして自己資産を増やすための行動も合わせて行っていきましょう。資産運用に関しては正しい知識を元に励むことが大切です。
 

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