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【初心者向け】ESG投資ってなに?やさしく解説!未来とお金を考える新しい投資スタイル

【初心者向け】ESG投資ってなに?やさしく解説!未来とお金を考える新しい投資スタイル

【初心者向け】ESG投資ってなに?やさしく解説!未来とお金を考える新しい投資スタイル

最近、ネットやテレビで「ESG投資(イーエスジーとうし)」という言葉を耳にしたことはありませんか?「投資」という響きだけで、ちょっと難しそうに見えるかもしれませんね。しかし、この言葉は実は私たちの生活や未来に深く関わってくる大切な考え方なんです。

ESG投資とは、「利益を出すだけでなく、社会や環境にもやさしい会社に投資しよう」という、新しい形の投資方法です。これまでの投資は、企業の「財務情報」(売上や利益など)だけを見て判断するのが主流でした。しかし、現代では、企業が社会や地球のことを考えているかどうかが、長期的な成長にとって非常に重要だとされています。これからの時代、お金の使い方や増やし方も、社会や地球のことを考えていく必要があるというわけです。

この記事では、投資が初めての人にもわかりやすいように、ESG投資の意味やメリット、始め方についてやさしく解説していきます。未来とお金の両方を大切にする、新しい投資のスタイルを一緒に学んでいきましょう。

 

【INDEX】

■ESGってなに?3つの大切な視点

■ESG投資のメリット:お金と未来にやさしい

■注意点:見せかけのESGには要注意

■ESG投資はどうやって始めるの?

■世界でも広がるESG投資の流れ

■投資以外でもESGの考え方を活かせる

■まとめ

 

ESGってなに?3つの大切な視点

 

ESGというのは、次の3つの英単語の頭文字をとった言葉です。企業がどれだけ社会や環境に良い影響を与えているか、また、しっかりとした経営が行われているかを判断するための、3つの重要な視点です。

E:Environment(環境) これは、地球にやさしい取り組みをしているかどうかを見る視点です。

  • 具体例: 二酸化炭素(CO2)の排出量削減、再生可能エネルギー(太陽光、風力など)の活用、水資源の節約、ゴミの削減やリサイクルなど。
  • *「環境に配慮している企業は、将来的に環境規制が厳しくなっても対応しやすい」*と考えられます。

S:Social(社会) これは、人々の暮らしや働き方に配慮しているかを見る視点です。

  • 具体例: 社員の安全で健康的な労働環境、多様な人材(女性や外国人など)の活用と平等な待遇、子育て支援、地域社会への貢献、人権の尊重など。
  • *「社員を大切にする企業は、良い人材が集まりやすく、離職率も低いため、企業の活力が維持しやすい」*と判断されます。

G:Governance(ガバナンス) これは、会社の経営がしっかりしているか、公正に行われているかを見る視点です。

  • 具体例: 経営陣への適切な監視、情報公開の透明さ、不正や汚職を防ぐ仕組み、株主の意見を反映する体制など。
  • *「ガバナンスがしっかりしている企業は、不祥事のリスクが低く、経営判断も長期的な視点で行われやすい」*と考えられます。

この3つの視点から、会社の「中身」や「姿勢」をチェックして、応援したい会社に投資するのがESG投資です。

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ESG投資のメリット:お金と未来にやさしい

 

ESG投資が世界中で注目されているのには、企業側にも投資家側にも大きなメリットがあるからです。

1. 社会に貢献しながら資産づくりができる ESG投資の一番の魅力は、「自分のお金を使って良いことができる」点です。地球温暖化対策に積極的に取り組む企業や、多様な働き方を推進する企業を応援すれば、それが地球や社会の未来を守る一歩になります。投資を通じて、自分の価値観を実現できる、満足度の高い資産づくりです。

2. 長い目で見て安定しやすい ESGに真面目に取り組んでいる企業は、環境問題による訴訟や、社員の過酷な労働による不祥事など、将来的なリスクを事前に回避できている傾向があります。社会的な信頼も高いため、ブランドイメージも向上しやすく、長期的に安定した経営が見込まれやすいのです。短期的な利益だけでなく、10年、20年後の未来を見据えた、安心感のある投資先と言えます。

3. 投資先を選びやすくなる 「どこに投資したらいいの?」と迷う方も、ESGという視点を持つことで選びやすくなります。たとえば、「環境に配慮している企業を応援したい」と思えば、そのテーマに合った会社や投資信託を選べます。自分の関心や信念が、投資のテーマになるため、勉強への意欲も高まります。

 

注意点:見せかけのESGには要注意

 

最近は「ESGに取り組んでいます」とアピールする会社も増えていますが、中には実態が伴っていない場合もあります。これを「グリーンウォッシング」と言います。これは、環境に配慮しているように見せかける、いわば「まやかし」のことです。 見かけだけのESGに惑わされないためにも、特定の情報に頼るのではなく、複数の情報源を見比べたり、信頼できる金融機関が運用す*投資信託やETF(上場投資信託)を選んだりすることが大切です。

 

ESG投資はどうやって始めるの?

ESG投資は、専門家だけでなく、初心者の方でも簡単に始めることができます。

ステップ1:自分の「応援したいテーマ」を考える まずは、自分が社会の中で関心のあるテーマを考えてみましょう。

  • 例: 環境保護、子育て支援、女性の活躍推進、地域社会への貢献など。 自分の価値観に合ったテーマが、投資先を選ぶときのヒントになります。

ステップ2:証券会社でESG対応の商品を探す 証券会社のサイトでは、ESGの視点を取り入れて運用されている「投資信託」や「ETF」が数多く紹介されています。これらの商品は、専門家がESGの視点から選んだ銘柄に、まとめて少額から投資できるため、初心者の方に特におすすめです。

ステップ3:少額からスタート いきなり大きな金額を投資する必要はありません。つみたてNISAなどの制度を使えば、月々1,000円や5,000円といった少額から投資を始めることができます。最初は小さく始めて、値動きや運用に徐々に慣れていくのがポイントです。

ステップ4:いくつかの会社や分野に分けて投資する 「分散投資」といって、ひとつの会社だけに投資するより、いろんな会社や業界に分けて投資したほうがリスクを分散できます。ESG投資信針の投資信託やETFは、すでに分散されているものが多いため、これらを選ぶだけでもリスクを抑えることができます。

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世界でも広がるESG投資の流れ

 

ESG投資は、ヨーロッパやアメリカを中心にすでに主流の投資方法になりつつあります。日本でも、国の年金を運用している世界最大級の機関投資家である「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」が、ESGを重視した投資を積極的に行っています。これは、日本全体のお金が、社会や環境に配慮した企業に流れていることを意味します。

これからますます多くの個人投資家が、「社会にいいことをしながら投資したい」と考えるようになり、ESG投資の流れは加速していくでしょう。

 

投資以外でもESGの考え方を活かせる

 

ESGの考え方は、買い物や日々の生活の中でも活かすことができます。

  • 例: エコバッグを使う、地元の食材を選ぶ、フェアトレード認証の商品を買う、節水・節電を心がける。 これらの行動も、「環境や社会に配慮した消費」というESG的な視点を持った選択になります。お金の使い方や日々の行動を見直すことで、毎日の暮らしもちょっとずつ、未来にとって良い方向に変わっていくかもしれません。

 

まとめ

ESG投資は、「お金を増やす」という目的だけでなく、「社会や地球にいいことをしたい」という気持ちも込めた、一石二鳥の投資です。 専門知識がなくても、少額から、そして自分の関心のあるテーマから学びながら始められます。

自分にできることからスタートして、未来のために一歩を踏み出してみませんか?「ちょっとやってみようかな」と思った今が、未来とお金を考える新しい投資を始める、最良のタイミングかもしれません。

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