資産運用

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65歳からの資産運用|成功の秘訣と失敗しないための注意点

65歳からの資産運用|成功の秘訣と失敗しないための注意点

定年が近くなってきた方に取って、老後の資金問題は誰もが関心のあるところでしょう。

近年では平均寿命が延び、人生百年時代に突入したとも言われています。定年を迎えた後でも働き続ける方も増えてきていて、しかし中には自分がいつまで健康に働き続けられるかを不安に感じながら日々を過ごしている方も多いでしょう。

 

そんな方の為に今回は65歳からでも老後の為の資金を増やし、安定した生活を送るために60代から始める「資産運用」の成功の秘訣や注意点をご紹介していきます。

 

■65歳からの資産運用について

 

長く企業に務めた方にとって、退職金は老後の為にとても大切な資金となります。

そんな中、まず大切なのは「老後の資金が十分に足りているか」を判断する事です。
生活費が足りているかも勿論ですが、急な病気ややむを得ない事情の引越し、冠婚葬祭費用などの「予備費」が足りているかも重要なポイントになります。

金融庁の組織した金融審議会である「市場ワーキング・グループ」が取りまとめた報告書によると「老後2、30 年の間に約1,300 万円~2,000 万円の資金が不足する」とされており、老後2000万円問題と言われています。

この2000万円という数字は、夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯の場合、実収入209,198円に対して実支出は263,718円であり、支出から収入を差し引くと毎月約55,000円が不足する為、仮に30年間健康であるとすると、55,000円×12ヶ月×30年=19,800,000円という計算で算出されています。

また2000万円という数字は、あくまで必要最低限の生活を送るために必要な金額であり、ある程度ゆとりある生活を送るためには3000万円以上の資金が必要とされています。

そこで、退職金や貯蓄などを併せても資金に余裕のない世帯の場合は資金を増やす事が重要となっており、そこで纏った資金(退職金)を受け取るタイミングから資産運用を始める方が近年増加してきています。

 

■60代におすすめの資産運用

 

▼投資信託
 

投資信託とは複数の投資家から資金を集め、運用のプロが運用方針に沿って投資先を選び、その運用成果を各投資家に分配する仕組みの商品です。投資銘柄の選択はファンドマネージャーといわれる運用の専門家が行いますので、専門家のノウハウを活用できます。

保有する銘柄毎で異なる倒産や値下がりなどのリスクが平均化され、低コストで比較的安全に運用することができるでしょう。

投資信託の場合少額購入が可能な事もあり、投資を始めたばかりの人や、試しに投資をしてみたいけど、いきなり大きな額を投資する事に抵抗がある方にもおすすめです。

しかし、運用をプロに任せるため、手数料が必要な点や、元本保証がない点は注意が必要です。

 

▼退職金定期預金

 

退職金定期預金とは退職金に限定して、通常よりも高い金利で預けることができる定期預金の事です。多くの銀行で提供しているサービスで、メガバンクと比べて地方銀行や信用金庫などの金利の方が高い傾向にあるようです。

身近な銀行に預けられることで安心感があり、資金が減ることもないので投資や株式に馴染みがない方でも手を出しやすい資産運用と言えるでしょう。

場合によっては金利が通常の500~2000倍になることもありますが、金利が優遇される期間は、1~6ヵ月程度と短く設定されている事が殆どなので長期的な運用を考えている場合は他の資産運用と併用することも必要となってくるでしょう。


▼ファンドラップ

 

ファンドラップとは、顧客ごとの投資の目的等を確認したうえで金融機関と投資一任契約を結び、投資先ファンドの決定から運用、管理までを投資のプロに任せる仕組みです。

投資のプロが選定したファンドが自動的に購入される為、自信でファンドを選ぶ必要が無く、定期的な資産配分の見直しやファンドの売買など、その後の管理を全てプロに任せることができるため、投資の知識がない方にも始めやすい商品となっています。

しかし、資産配分比率の見直しや運用状況の報告書作成等に手数料がかかる為注意が必要です。また元本保証がないため、元本割れを起こす可能性がある事は頭に入れておく必要があるでしょう。

 

■65歳からの資産運用を成功させる秘訣と注意点
 

▼大切なポイント
 

退職金を運用する目的は「資産を長持ちさせ、安定したゆとりのある老後生活を送る」事にあるのを忘れてはいけません。大きく儲けるためにハイリスクハイリターンの投資に手を出して失敗してしまうと、老後資金が底を尽きてしまうなどの最悪のケースも考えられます。

あくまで残りの人生を安定させるためのものであることを忘れずに、リスクの少ない投資を長く続けていく事が重要となってきます。



▼注意点
 

退職金を受け取ると、そのお金を狙って金融機関等から様々な営業電話がかかってくることがあります。将来に不安があり、資産運用を考えている時にそのような勧誘を受けると安易に投資してしまい、最悪の場合老後の資金が足りなくなってしまう事もあります。

知識の無い状態で目の前の美味しい話に飛びつくのではなく、まずは信頼できるプロ等に相談して安定した金融商品を選ぶことも考えてみましょう。

 

■65歳からの資産運用を考えている方へ

 

今回の記事では65歳からの資産運用で失敗しないために、成功の秘訣と失敗しないための注意点、おすすめの資産運用を紹介させて頂きました。

将来に対する不安があり、退職金などを元に資産形成をしたいけれど、自分の知識だけで失敗してしまわないか不安な方の為に、個別相談やセミナー等も開催していますので是非お気軽にご相談ください。

 

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