保険年金
医療の発達などによって高齢化や長寿化が進んでいる現代、「人生100年」などとも言われるようになってきています。70歳や80歳でも元気な老人はたくさんいますが、長く生きるようになると不安になるのが老後の生活でしょう。年金制度がありますが、少子化などの影響から年金の支給額は今後も減少していく傾向にあるとされています。今回は、年金減少のリスクについて見ていきましょう。
そもそも将来的に年金は減少するのでしょうか。今現在の仕組みのままならば、確実に減少すると言われています。年金の仕組みとしては現役世代が年金を支払うことで、高齢者の年金受給を支えているという仕組みになっています。2018年の時点では、2.2人で1人の高齢者を支えているとされているのですが、将来的にはこの人数はもっと少なくなります。2060年には高齢者1人を現役世代1.3人で支えるという試算も出ているのです。支える人数が減れば現役世代の支払う年金額は高くなりますし、支えきれないとなれば支給額はだんだん減っていくことになるでしょう。このように、少子高齢化が進んでいる現代では将来的に年金が減少するリスクは非常に高いということが言えるでしょう。
年金減少のリスクとしてはなんといっても、月の支給額に対して支出額が多くなってしまう可能性が高いということでしょう。現在の年金額は夫婦二人で20数万円程度が平均となっています。現在の年金額でも支出額の方が多いという方も多いでしょう。退職金や貯金などを切り崩しながら生活しているという人も少なくありません。これが、もっと支給額が減るということになると、退職金などでは追い付かずに生活が破綻してしまうというケースも増えてしまうのです。子どもと一緒に生活しているということなら問題はないのですが、核家族化が進行している現代では子どもとは離れて暮らしている人も多いですし、これからもそのような傾向が強くなるでしょう。そうなると、夫婦二人で生活するだけで精一杯ということになって病院などにも行けないというようなケースも珍しくはなくなります。このようなことを避けるためには、現役時代から貯金を貯めておく、資産運用などをして少しでも蓄えを増やしておくなどの対策が必要になるのです。
夫婦二人で一緒に長く生きられるということならば、なんとか生活をしていける可能性も高いですが、どちらかが亡くなった場合のことを考えるとリスクが高くなります。どちらかが早くに亡くなってしまった場合には、今までのように夫婦二人分の年金はもらえなくなりますから、生活が苦しくなってしまうのは間違いないでしょう。配偶者が亡くなった場合には遺族年金をもらうことができますが、今までと同じような金額をもらえるというわけではありません。どのくらいの金額を遺族年金としてもらえるのかはそれぞれの家庭によって違ってきますが、夫婦の老齢基礎年金がほとんど変わらない金額だったという場合には、4~5割程度年金の収入が減ってしまう可能性があるのです。こうなると、年金で生活しているという高齢者にとっては厳しい状況になってしまいます。年金の支給額が減少していると遺族年金の金額も少なくなりますから、どちらかが亡くなってしまった場合に生活していくのが苦しくなってしまう可能性が高くなるのです。どちらかが亡くなった時のために、資産運用などを考えておいたほうがいいかもしれません。
このように、年金減少は将来的には起こる可能性の高い出来事になります。年金が減少することで生活が苦しくなる、生活が破綻するということも考えられますから、前もって対策しておくのが重要でしょう。出来るだけ貯金を貯めておく、信頼できる資産運用をしておくなど、老後に備えて準備を整えておくことが、豊かな老後を過ごすためには重要です。
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