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ファンドラップとは?メリット・デメリットや使い方を解説

ファンドラップとは?メリット・デメリットや使い方を解説

ファンドラップに関心はあるものの、「どう使ってよいのかわからない」「どのような人に適しているのだろう」などと疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。

実際、ファンドラップの使い方や検討の仕方で迷われている方は少なくありません。そこで、本記事ではファンドラップの概要を始め、メリット・デメリットについてご紹介します。

 

■ファンドラップとは?

ファンドラップとは金融機関が個々の資産運用に対する考え方に基づいて複数のファンドを組み合わせ、その資産配分をもとに運用・管理を行うサービスのことです。取引を行う金融機関に投資を一任し、資産運用を行ってもらうサービスといえるでしょう。

似たような商品に「投資信託」が挙げられますが、ファンドラップと投資信託では性質が異なります。ファンドラップは運用を始めた後の管理や見直しもすべて専門家に一任できますが、投資信託では運用の管理を自分で行わなければなりません。ただし、投資信託は少額から始められる一方、ファンドラップではある程度まとまった額が必要となります。

 

■ファンドラップのメリット・デメリット

ファンドラップの概要について理解したところで、ここではメリット・デメリットについて紹介します。

 

▼メリット

ファンドラップのメリットとして、以下の4つが挙げられます。

・運用および管理をプロに任せられる

・自分の投資目的に合ったポートフォリオを提案してもらえる

・分散投資によりリスクを抑えた資産運用ができる

・長期的に投資に関するサポートを受けられる

ファンドラップでは自身の意向に沿ったポートフォリオ運用を投資のプロに一任できます。そのため、サラリーマンや子育て中の主婦などまとまった時間が確保しづらい人でも取り組みやすい点がメリットといえるでしょう。また、ファンドラップではサポートが手厚いのも特徴です。多くのファンドラップではさまざまなオプションが用意されており、プロと相談しながら自分のニーズに応じて利用できます。また、長期的に投資に関するサポートが受けられるため、運用途中に疑問やなにか不安を感じた際でも気軽に相談できるでしょう。

 

▼デメリット

一方で、ファンドラップには以下のようなデメリットも存在します。

・最低投資金額が高めに設定されている

・各種手数料が生じる

・投資のスタイルおよび運用方針が担当者次第になる

・元本が保証されていない

投資信託では数百円から数千円の初期費用で投資がスタートできますが、ファンドラップでは最低投資金額が高めに設定されてます。金融機関によって最低投資金額は異なるものの、数百万が必要になるケースも珍しくありません。そのため、少額から投資したい、余裕資金がそこまで確保できないといった人には不向きだと言えます。また、ファンドラップでは投資信託の管理費用(信託報酬)に加え、サービスの対価である「投資一任報酬」が必要です。金融機関ごとに投資一任報酬の金額は異なるため、前もって確認しておくと良いでしょう。

そして、ファンドラップの投資の一種であることから、たとえプロに任せたとしても元本割れのリスクがゼロになるわけではありません。また、ファンドラップに組み入れられる投資信託はサービス提供者となる金融機関や、グループ会社の運用会社が取り扱っている商品がほとんどです。そのため、運用実績が豊富なファンドだけですべてが構成されているわけではない点に注意が必要でしょう。

 

■ファンドラップの使い方・考え方

ファンドラップのメリット・デメリットを理解した上で、ここでは使い方および考え方についてご紹介します。

 

▼何もしてないのであればすべてお任せもあり

ファンドラップを利用する前にはまず、「なぜ投資を始めたいのか」「何年後にいくら必要なのか」など、具体的な投資目標を決めることが欠かせません。また、投資目標とあわせて検討したいのが自身の「リスク許容度」です。投資である以上、元本割れ等のリスクが存在するほか、高い利回りを狙えばそれだけリスクも高まります。そのため、投資目的を明確にした上で投資のプロと相談する機会を設けると良いでしょう。

そして、ファンドラップが向いている方については、ある程度余裕資金があり自身で運用する暇が取れない人が挙げられます。ファンドラップでは管理や運用をすべて一任できるほか、運用中に不安なことがあれば相談が可能です。とはいえ、全てを一任できるからと安心するのではなく、契約の中身についてはきちんと自身でも把握し、確認するようにしましょう。そのことがリスクの低減にも繋がります。

 

▼中長期的な目線での運用で使うべき

ファンドラップはプロが各顧客のニーズや投資目的をヒアリングした上で、適切な運用設計を行います。そのため、どちらかというと短期でまとまった利益を得たいと考える方より、ある程度の運用期間を見込んだ上で資産形成がしたいと考える方に適しています。よって、自身の余裕資金を把握した上で、中長期的な視野で資産形成として役立てることを検討するとよいでしょう。

また、資金に余裕があれば複数社のファンドラップを利用するのも一つの手です。初期費用はそれなりにかかりますが、各社の運用パフォーマンスを比較しつつ、自身の方針にあったファンドラップに最終的に絞ることが可能です。とはいえ、ファンドラップではどうしても最初にまとまった金額が必要となる点がネックと言えます。金融機関によっては数百万円が必要となるケースも多いため、まずはNISAなど利用しやすい商品を検討するのもよいかもしれません。

 

■ファンドラップのメリット・デメリットをチェック

今回の記事ではファンドラップのメリット・デメリット、そして使い方について紹介しました。ファンドラップはすべてを一任できる手軽さがメリットである一方、投資最低額が高額であるほか、所定の手数料がかかるといったデメリットも存在します。

 

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