資産運用
最近では投資という言葉を耳にすることが多いと思います。しかし、似たような言葉に『投機』や『ギャンブル』というものがあります。
これら全てに共通することは、『お金を増やす』という目的で行われていることです。一般的にお金を増やす手段というとどんなものを想像しますか？
株やFX、パチンコや競馬。
さらには宝くじなんかもお金を増やす手段のひとつだと思います。では、私たちが普段行っているこれらの方法は『投資』・『投機』・『ギャンブル』のどれに当たるのでしょうか。
今回はそれぞれの特徴を踏まえて解説していきます！
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【INDEX】 ■投資 ■投機 ■ギャンブル ■まとめ |
お金を増やす以外の場面で、投資という言葉をどんなときに使用しますか？
『自分に投資する』なんてよく言いうかと思います。
では、これはどういった意味なのでしょうか。投資とは文字通り『資本を投じる』からきており、会社などが事業を行うための元手である資本として出資することがもともとの意味です。
会社はその元手を使ってビジネスを行い、その事業が成長すると順調に売り上げが上がります。そしてさらに成長していくと、中長期的には儲けが増えることを期待できるので、元手を出した人はその儲けた分の分配を受けとります。
『自分に投資する』というのも同じように自分の成長を見込んで自分に資本を投じるからこのように言われています。
また、金融資産運用での『投資』は投資した先の経済活動自体が大きくなり、投資した者全員に利益が渡ります。
例えば、木の種を10人の人がお金を出し合って購入します。その種は時間をかけて実をつけるまでに成長しました。
実は全部で10個あるので1人に1個ずつ実が渡り、全員が利益を得られるということになります。
このように投資の場合は全体の経済価値自体が大きくなることで、1人当たりの分配分が増えることが期待できるのです。
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投機は、資産運用をしたことのある方なら1度は耳にしたことがある言葉だと思います。金融資産運用の世界では『有価証券などの短期売買を繰り返し、利ざやを狙う』ことが投機とされています。
つまり、一時のチャンス（機会）に乗じて資本を投じることを意味します。
これは、『不確実ながら当たれば大きい利益を狙うこと』や、価格変動の予測をもとに『短期間で安く買って高く売り抜けようとすること』です。
ですので特徴としては短期間での取引・ハイリスクハイリターンなどが挙げられます。しかし、大儲けをする人がいるということは、大損する人がいるということ。酷い場合には資本がゼロになることも大いにあり得ます。
例えば、先程の例のように今後実がなる木を何人かで分け合うとします。しかし今回はそれぞれが実を収穫できる範囲をお金を支払って購入します。
すると、ある人のところには実が2個なりますが、実がならない人もいます。
地盤の状況や風向き、天候などから実がなりやすそうな場所を予想できる方は得をしますが、それが外れてしまうと大きく損をします。
ですので、『投機』は運的な要素も強いということになります。
ギャンブルと投機は似たような言葉ですが、ギャンブルには『主催者』がいるという点で大きく異なります。
主催者はその場を主催しているのでギャンブルの場合には場所代や主催者に対する利益などの手数料が発生しています。しかし参加者には投機と同じように大きく利益をあげる人もいれば、大きく損をする人もいます。
つまりこの利益は、参加者が出資したお金から主催者の手数料などを差し引き、それを参加者同士で争奪しているイメージです。
先ほどの例に例えると、10個しかならない実を、あらかじめ主催者が3個独占しているという感じです。
自分のところに実がなったらラッキーって感じですね。ちなみに様々なギャンブルの、還元率の目安は以下のようになっています。
種類 還元率
オンラインカジノ 93%〜98%
パチンコ・スロット 80%〜85%
競馬 70%〜80%
競艇 75%
競輪 75%
宝くじ 46%
どれも100％を超えていないということは平均すると絶対に減っているということです。
ギャンブルをする方の感覚的には普通なことですが、『投資』は全員に利益が出るという感覚なので大きな違いがありますね。
ちなみに、図から分かる通り宝くじは最も還元率が低く、ものすごくハイリスクでハイリターンな商品だということが分かります。
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これらを踏まえた上で、様々な手法を分類すると以下のようになります。
【投資】
・将来伸びそうな企業の株式長期保有
・将来の値上がりを目的とした投資信託
・外貨預金
・貯蓄性のある保険商品
・不動産
・債券
【投機】
・為替変動にかけるFXトレード
・株のデイトレード、短期売買
・投資信託の短期売買
・金の短期売買
・仮想通貨の売買
【ギャンブル】
・カジノ
・パチンコ・スロット
・競馬
・競艇
・競輪
・宝くじ
いかがでしょうか。投資だと思っていたものが実は『投機』だった。宝くじとギャンブルは同じような仕組みだったんだ。
と思った方も多いと思います。
だからといって、どれが良くどれが悪いなどはありません。
投機でもギャンブルでもお金を増やすことは可能です。しかも投資でお金が減ることもあります。
ただ、生活費を削ってまで投機やギャンブルをするのはあまり好ましくありません。
どんな方法でも、仕組みを理解して資金を減らさないようにしていくことが大切です。
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