ライフ
新型コロナウィルスによる行動制限も解除されつつあり、そろそろ久しぶりの海外旅行を計画している方も多いのではないでしょうか。
海外旅行に必須なものといえば、やはり渡航先の“外貨”。
国によっては、日本以上に様々なシーンでクレジットカードやアプリ決済が利用できることもありますが、それでもホテルでのチップや屋台での支払いなど、現金しか使えないシーンへの備えとして、ある程度の外貨両替は必要です。
とはいえ、円安の続く昨今。
悩ましいことに、多くの外貨取引において、両替レートは条件悪化の傾向にあります。
そうなると、少しでもお得に外貨両替できる方法はないか、探したくなりますよね。
本稿では、特に海外旅行初心者の方に向けて、外貨両替の基本(いつ・どこで・どのように行うのか)と、いま注目のお得な両替方法について、分かりやすく説明していきます。
一般論として、米ドル・ユーロといった日本国内で多く流通している外貨を除き、渡航先現地で両替した方が、単純な両替レートは有利になることが多いようです。
特にアジア圏では日本円からの両替は有利と言われており、海外旅行に慣れた方や頻繁に渡航先の国に訪れたことのある方であれば、「いつも両替は現地でやっています!」という方も少なくありません。
しかし、海外旅行に慣れていない方や、渡航先が初めての国の場合などは、やはり日本国内で外貨両替を済ませておく方が無難です。
両替用のATMや両替所の場所は、事前にガイドブックなどで確認はできますが、それらの場所が変わっていたり、営業時間外だったりした場合、焦りから無用なトラブルに巻き込まれることもあるからです。
たとえば、たまたま目にした知らない両替所で法外なレートで両替されたり、偽札を掴まされたりしては目も当てられませんし、現地到着が夜間であれば空港からホテルまでの移動もままならないことにもなりかねません。
とはいえ、特にアジア圏では現地での両替が有利なことも事実。
あえて日本で両替しておく外貨は一部(現地空港からホテルまでの移動代+α程度)にとどめて、残りは後述するような方法で現地調達を試してみるのもよいでしょう。
では、渡航前に日本国内で外貨両替するとして、どこで両替するのがよいでしょうか。
一般に、国内での両替レートは「為替レート+手数料」で決まりますが、利便性・信頼性の高い場所ほど手数料が高く、両替レートは悪くなる傾向があります。
以下は主要な両替場所ですが、それぞれの特徴を押さえたうえで、ご自身に都合の良い場所を選択すればよいでしょう。
-------------------------------------------------
<日本国内の外貨両替場所>
①銀行・両替店
②金券ショップ
③宅配両替サービス
-------------------------------------------------
まずは銀行・両替店ですが、街中のほか主要な空港にも有人店舗を展開しています。
外貨の在庫を多く保有するお店も多く、利便性・信頼性は抜群です。
しかし、その分運営コストは高いようで、一般に両替レートは金券ショップや宅配両替サービスに劣る傾向にあります。
とはいえ、実際の両替レートはお店によって異なりますし、クーポン配布やキャンペーンレートを実施していることもありますので、複数のお店の両替レートを比較してみることで意外と悪くないレートで両替できることもあるかもしれません。
次に金券ショップですが、前述のとおり、両替レートは銀行・両替店に比べて有利な傾向にあります。
しかし、必ずしも豊富に在庫を揃えているお店ばかりではなく、特に日本で流通の少ない外貨は在庫がなかったり、状態がよくないお札が多く混じっていたりということも珍しくありません。
金券ショップを利用する場合、希望する外貨の在庫がないことも想定し、早めの両替を心がけるようにしましょう。
最後の宅配両替サービスですが、これは文字どおり事前にインターネット等で外貨両替を申し込むと、指定場所まで外貨を宅配してくれるサービスです。
有人店舗の運営コストがないため、両替レートは金券ショップよりもさらに有利な傾向にありますが、外貨両替の完了までに、どうしても日数がかかります。
入金確認や発送準備・輸送時間などが全て最短で完了するとは限りませんので、十分に余裕を持ったスケジュールで利用した方がよいでしょう。
また、宅配両替サービスでは、発送手数料・送料などが別途必要になるお店もあり、少額の外貨両替ではかえって割高になってしまうこともあります。
必ず、手数料・送料などを含めた総額で、他の両替場所と比較するようにしましょう。
前述のとおり、外貨両替は日本国内で済ませておくのが安心ですが、特に渡航先がアジア圏の場合、必要な外貨全てを国内で用意するのではなく、一部は現地調達という組み合わせを検討してもよいかもしれません。
そうした場合、是非ともチェックしていただきたいのが、「Revolut(レボリュート)」「Wise(ワイズ、旧称TransferWise)」といった英国発のマルチデビットカードです。
事前にこれらデビットカード(RevolutカードやWiseカード)に日本円で残高をチャージしておくことで、一定条件下において、アプリから手数料無料で外貨両替することができます。
両替した外貨は、そのままデビットカードとして外貨決済することもできますし(海外利用時に決済手数料のかかる一般的なクレジットカードよりもお得です)、一定条件下において、現地ATMから無料で引き出すこともできます。
外貨引き出しには渡航先現地でのATM操作が必要なため、日本での事前両替との併用が無難ではありますが、上手に使えばとてもお得な外貨両替の方法です。
興味のある方は是非、チェックしてみてください!
Real Media メールマガジン登録完了
不定期(月1回程度)にてお役立ち情報のお知らせを
メルマガにてお送りさせていただきます
未来に向けての資産運用にご活用くださいませ。