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アベノミクスを振り返ろう

アベノミクスを振り返ろう

アベノミクスを振り返ろう

約8年続いた安倍政権が終わり、新しい政権に代わりました。

安倍政権時代には、さまざまな政策が行われたのは、みなさんもご存じでしょう。

政策を総じて『アベノミクス』と呼びます。

アベノミクスという言葉は、テレビやラジオなどで見たり聞いたりしたことがあるでしょう。

安倍政権時代に、何度も見聞きしたアベノミクスという言葉。

改めて、アベノミクスとは何か、政策はどうだったのか振り返ってみましょう。

 

アベノミクス(第1ステージ)の特徴

第2次安倍政権は、2012年12月26日からスタートしました。

当時の首相、安倍首相が経済政策として『3本の矢』を表明。

それが、アベノミクスです。

アベノミクスの目的は経済成長です。

日本経済を良くするために、『3本の矢』と呼ばれる手段を掲げました。

政策の柱である3本の矢は、『大胆な金融政策』と『機動的な財政出動』、『民間投資を喚起する成長戦略』で構成されています。

 

大胆な金融政策

1つ目の矢は『お金を増やすこと』を目的にしています。

アベノミクスでは、デフレを脱却するために、量的緩和を行いました。

そのために、以下の内容が提示されました。

・2パーセントのインフレ目標を達成する
・無制限に量的緩和を行う
・日本銀行法を改正する
・円を流動化し、円高を是正する

大胆な金融政策では業界一つ一つに注目するのではなく、経済全体を変えていく内容になりました。

 

機動的な財政出動

1つ目の矢でお金を増やしたら、2つ目の矢は『お金を使うこと』を目的にしました。

国民が遊んだり買い物をすることで、世の中のお金が動きます。

お金は貯金することも大切ですが、使わなければ経済は回りません。

アベノミクスでは、経済が動くことも大切にしました。

内容は、国のお金を使って経済を動かす内容です。

・大規模な公共投資
・日本銀行の買いオペレーションを通じた建設国債の買い入れと長期保有。国債は流動化とする

 

民間投資を喚起する成長戦略

世の中のルールは内容によって、息苦しさなどを感じたことはありませんか?

国は、国民のことや未来のことを考えて、さまざまな規制を行っています。

しかし、規制の内容によっては、不便に感じることもあるでしょう。

3つ目の矢で、今まで厳しく規制していたことを少し『緩和』しました。

実際に行った緩和の一部をご紹介します。

・電気市場とガス市場の自由化
・法人の実効税率の引き下げ

電気市場とガス市場を自由化することで、電気会社がガスを販売したり、ガス会社が電気を販売できるようになりました。

 

アベノミクス(第2ステージ)の特徴

そして、2015年9月25日からアベノミクスの『第2ステージ』がスタート。

第2ステージは『一億総活躍』を目指しました。

そして、前回の3本の矢とは違う、『新3本の矢』が軸になりました。

内訳は『希望を生みだす強い経済』と『夢をつむぐ子育て支援』、『安心につながる社会保障』です。

第1ステージのアベノミクスは、経済に関連した内容でした。

経済を回すためには、国民が大切です。

そのため、第2ステージは経済に加え、国民が生活しやすくなるような内容も加わりました。

 

希望を生み出す強い経済

生活をしていくためには、お金が必要です。

そのためには、経済が回ることが大切です。

経済に対しての内容は、第1ステージから引き継いだ形といえます。

具体的な内容は、以下の2つです。

・GDPを戦後最大の600兆円にする
・従来の3本の矢を強化。成長戦略を含む

 

夢をつむぐ子育て支援

日本はさまざまな要因で、子どもが少なく高齢者が多い状態です。

これを『高齢化社会』といいます。

子どもが増えなければ、日本の人口が減少の一途をたどります。

それを阻止するためには、子どもの人口を増やすことが大切です。

第2ステージでは、子育て支援に関する内容も盛り込みました。

・結婚や出産などの希望が満たされる。そして、希望出生率が1.8がかなう社会へ
・待機児童の解消、幼児教育の無償化を拡大する(多子世帯へ重点的な支援を行う)など

結婚や子育ては、家庭毎の経済状況も重要です。

お金がなければ、結婚したり出産することに対して、希望を持つことが難しいと感じるでしょう。

そのため、国の経済面を強化して、子育て支援にも力を入れていく流れになりました。

 

安心につながる社会保障

人は必ず老いていきます。

老後は健康面に対して、特に不安を感じるでしょう。

安心につながる社会保障は、老後にクローズアップをした内容です。

・介護離職者数をゼロにする
・多様な介護基盤と職場で介護休業などを取得しやすくする
・生涯現役の社会を構築など

介護を必要としている人は増加しています。

反対に、介護の現場は人手不足が続いています。

それは離職者が高いことも1つの要因です。

そのため、介護施設の職員が確保できるように、離職者数に関する内容が盛り込まれました。

いつ、家族の介護が必要になるかはわかりません。

介護が必要になった場合、職場や雇用形態によっては介護休暇が取得できます。

国の政策として介護休暇に関する内容を入れ、取得しやすい環境づくりを目指しました。

 

アベノミクスはまだまだ途中

アベノミクスは、第1ステージと第2ステージが発表されました。

経済に関することからスタートし、国民の生活まで踏み込んだ内容にステップアップしました。

全ての国民が、「生活が良い方向に向いた」と感じてこそ、目標が達成されたといえます。

しかし、どの矢もすぐに達成できるものではありません。

今後は、政権や経済動向、国民の生活スタイルの変化などによって、内容が変更になることもあるでしょう。

どのような内容になっても、人々の生活が良い方向になることが大切です。

 

 

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