保険年金

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将来の年金崩壊に対する打開策とは?

将来の年金崩壊に対する打開策とは?

将来の年金崩壊に対する打開策とは?

年金を支払っても、将来年金制度が崩壊して1円ももらえなくなるのではないのだろうか、この様な心配をしている方は多いのではないのでしょうか?

完全な年金崩壊はないでしょうが、将来受給金額が少なくなるという可能性は確かにあります。

従って、年金崩壊を見据えた打開策を講じる事は重要な事です。

しかし、あまりにハードルの高い打開策では誰もができる訳ではありませんので、この記事では手軽にできる打開策を4つご紹介していきます。

 

■年金崩壊に対する問題点

年金崩壊すると言われて久しいですが、具体的に言われている問題点はどのような点なのでしょうか?

打開策の前にまずは年金崩壊の問題点についてお伝えしていきます。

 

●公的年金を支払っていてもあまりもらえない

公的年金の問題点として「今は高いお金を支払っているけど、自分がもらう立場になった時にあまり年金がもらえないのではないか」という事があります。

年金の仕組みとしては賦課方式という方式を取っています。

これを噛み砕いて解説するとその時の若者が、その時の高齢者の年金を支払っているという事です。

少子高齢化が加速する現状を考えた時、自分が年老いた時に年金を支える若者が今以上に少なくなっているのだから、受給額が少なくなるのではないか?と心配されているのです。

 

●年金財政検証は取り入れたが給付水準は下がり続けている

上記の公的年金の問題点が問題視された為、2004年にはマクロ経済スライドが導入されました。

これは人口、平均寿命、経済状況を見て5年毎に調整を行う事で今後100年間の年金受給額は給与の50%を確保するという物です。

しかし、これには大きな問題点があります。

年金財政の現状と現実的な抜本的年金改革の論文を発表した学習院大学の鈴木亘教授によると、1955年以降に生まれた人は、【全て支払う金額<もらう金額】となっている事が分かります。
参考:https://www.taro.org/nenkinbenkyokai.pdf

それ以前の人であれば、低い利率を支払って今現在受給していますが、現役世代の人たちは最初から高い利率を支払っているので、結果として損をしているのです。

今後もこの状況を打破する様な特効薬はないので、年金崩壊を見据えて個人で出来る打開策を見出す必要があります。

 

■年金崩壊になった場合の打開策4選

 

●付加年金制度を利用する

付加年金制度とは、国民年金を支払う際に400円上積みして支払う事で、毎年の受給金額を増やす事ができる制度の事です。

将来どれくらい受給金額が増えるのかと言うと、毎年200円×納付月額分増える事になります。

例えば40年間毎月付加年金制度を収めていたと仮定すると以下の様になります。

支払総額:400円×480月=192,000円
受給金額(毎年):200円×480月=96,000円

つまり19万2,000円余分に支払う事で毎年96,000円もらえる金額が増えるという事です。

2年で元が取れる計算になるのでかなりお得な制度と言っていいでしょう。

 

●高齢任意加入制度を利用する

国民年金は20歳~60歳まで加入義務がありますが、その過程で経済状況により未納の期間がある方もいるでしょう。

未納期間がある場合、年金をもらえる年齢になっても満額で受給する事ができません。

そこで利用したいのが高齢任意加入制度です。

高齢任意加入制度は追加で納付をする事によって、受給額を満額に近づける事ができる制度で、未納期間がある方で支払う余裕がある方は利用して受給額を増やす方が良いでしょう。

 

●企業DCやiDeCoを利用する

企業DC(企業型確定拠出年金)、iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用して、老後の資産を若いうちから形成しておくのもおすすめの方法です。

掛金を自分で出して運用するか会社が出すかの違いはありますが、毎月積み立てていって老後にその受け取りができるという事もあって利用している方は多いです。

どの金融商品で運用するかを自分で決める事ができるので、知識のある方にとってはより資産を増やす事ができるので、おすすめです。

また、法改正が頻繁に行われており、加入期間や受け取り期間が拡大されたり、iDeCoと企業DCの同時加入ができるようになるなど、融通が利くように改正されつつあります。

ジャンルに分けると資産運用にカテゴライズされますがどちらかと言うと「積み立て」の印象が強いです。

 

●投資を行う

投資用商品を探して、老後の資金を増やす事もおすすめの方法です。

投資と聞くと「よく分からない」「怖い」という印象がありますが、昔と違って今は資産運用の種類も広がっています。

投資初心者の方であれば、NISAで極力リスクを排除しながら積み立て感覚で投資をし、元々投資に対する知識がある方は、海外積み立て投資等で資産を増やしていくなどの、自分に合った資産運用をすると良いでしょう。

 

■まとめ

年金が完全にもらえなくなる心配はないとは言え、もらえる金額が減ってしまう事は避けられないでしょう。

従って若い内から対策を立てる必要があります。

この記事でご紹介した方法はリスクを少なく行える物を中心に知識がある方は更に大きく資産を増やす事ができる方法です。

無理はせず自分に合った方法を試すようにして下さい。

 

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