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この記事を読んでいる方の中には「一般的な貯金額が知りたい!」と思っているものの、理想の年間貯金額が分からず悩んでいる人も多いかもしれません。
老後までに貯めておきたい貯金額の目安が分かれば、それまでの期間で計画的な貯蓄ができるようになります。
今回の記事では、世帯や年収別・年齢別に平均の貯金額について解説しているほか、おすすめの貯蓄方法についても取り上げてみました。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和3年)」の調査によると、二人以上世帯・単身世帯の過去1年間の貯蓄率の調査結果は以下のとおりです。
・二人以上世帯:手取り収入の11%
・単身世帯:手取り収入の14%
例えば、上記の結果を元に計算すると、二人以上世帯で年間手取り収入が500万円なら55万円、単身世帯で年間手取り収入が400万円なら56万円を貯蓄しています。
このことからも、年間手取り収入の10%〜15%位を貯蓄に回すのが理想的といえるでしょう。
平均貯蓄率は世帯状況によっても変わるため、生活状況に合わせて貯蓄計画を立てるとよいかもしれません。
収入に対する貯蓄割合の目安がわかったところで、年収別に理想とする年間貯蓄額を見ていきましょう。
以下の表は、二世帯以上・単身世帯それぞれを、年収別に金融資産保有額・預貯金額の平均金額を抜粋しています。
(参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和3年)」)
【二世帯以上】
年収 |
金融資産保有額*1 |
預貯金額 |
収入なし |
282万円 |
167万円 |
300万円未満 |
801万円 |
435万円 |
300~500万円未満 |
1,151万円 |
561万円 |
500~750万円未満 |
1,407万円 |
618万円 |
750~1,000万円未満 |
1,789万円 |
760万円 |
1,000~1,200万円未満 |
2,361万円 |
847万円 |
1,200万円以上 |
5,379万円 |
1,850万円 |
※金融資産を保有していない世帯を含む
【単身世帯】
年収 |
金融資産保有額*1 |
預貯金額 |
収入なし |
673万円 |
500万円 |
300万円未満 |
722万円 |
346万円 |
300~500万円未満 |
1,035万円 |
390万円 |
500~750万円未満 |
1,834万円 |
634万円 |
750~1,000万円未満 |
4,639万円 |
1,392万円 |
1,000~1,200万円未満 |
6,528万円 |
3,812万円 |
1,200万円以上 |
8,690万円 |
1,325万円 |
※金融資産を保有していない世帯を含む
*1:預貯金、金銭信託、積立型保険商品(生保・損保)、個人年金保険、債権、株式、投資信託、財経貯蓄、その他金融商品
二世帯以上か単身世帯かに関わらず、年収が上がるにつれて金融資産保有額、預貯金額どちらも金額が大きくなっていることがわかります。
また、金融資産保有額の増加から、預貯金だけでなくさまざまな金融資産に投資をし、資産形成をしていくことも大切であるといえるでしょう。
次に、世代別の平均貯金額についても下表で確認していきましょう。
以下の表は、二世帯以上・単身世帯それぞれにおける世帯主の年齢別の金融資産保有額・預貯金額の平均金額を抜粋しています。
(参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和3年)」)
【二世帯以上】
世帯主の年齢別 |
金融資産保有額 |
預貯金額 |
20歳代 |
212万円 |
103万円 |
30歳代 |
752万円 |
380万円 |
40歳代 |
916万円 |
406万円 |
50歳代 |
1,386万円 |
577万円 |
60歳代 |
2,427万円 |
997万円 |
70歳代 |
2,209万円 |
959万円 |
※金融資産を保有していない世帯を含む
【単身世帯】
世帯主の年齢別 |
金融資産保有額 |
預貯金額 |
20歳代 |
179万円 |
85万円 |
30歳代 |
606万円 |
400万円 |
40歳代 |
818万円 |
300万円 |
50歳代 |
1,067万円 |
486万円 |
60歳代 |
1,860万円 |
716万円 |
70歳代 |
1,786万円 |
675万円 |
※金融資産を保有していない世帯を含む
二世帯以上・単身世帯ともに、年齢が上がるにつれて金融資産保有額と預貯金額が増えています。
貯蓄の理想割合はわかったけれど、そもそも貯金自体が苦手といった人も多いですよね。
そこで、ここでは上手に貯金する方法を5つ、取り上げてみました。
・固定費を見直して月の貯金額を増やす
・資産運用でお金に働いてもらう
・副業で収入を増やす
・家計簿をつけて無駄な支出を把握する
・貯金額を先取りして効率よく貯蓄に回す
固定費は毎月一定額必要となる生活費のことを指します。
上手に貯金をする上で、固定費の見直しは欠かせません。
主な固定費として、次のような項目が挙げられます。
・住居費
・光熱費
・通信費
・保険料
・車の維持費
まずは固定費の中でも、大きな割合を占める「住居費」から見直してみましょう。
賃貸であれば、今現在の収入に対し家賃が適正であるかを見極め、身の丈に合っていない場合は賃料の安いところに引越しを検討してもよいかもしれません。
マイホームであれば、繰上げ返済や借り換えによって住宅ローンを抑えられます。
また、ガスや電気会社の料金を比較し、安いところに切り替えることで光熱費も削減できるでしょう。
このようにまずは固定費から見直すことで、すぐに効果を実感できます。
基本給をいきなり上げるのは難しいので、副業を始めるのもおすすめです。
本業以外の収入源を作り、副収入として貯金に回すことができます。
副業は本業のスキルや経験を活かせるほか、逆に副業で得たスキルを本業に活かせるといったメリットもあります。
家計簿を付けることで毎月のお金の流れを可視化し、不要な支出を把握できます。
不要な支出がわかることで、それにあわせた対策が取れるほか、結果として貯金額の増加にも繋がるでしょう。
そもそも家計がどうなっているのかわからない場合、まずは家計簿をつけて支出の可視化をするところから始めてみてください。
貯金の先取りは、給料が入った時点であらかじめ決めた金額を貯金する方法です。
先取りせず、残った金額を貯金に回そうとすると、急な支出が重なった際などに思うような貯金ができなくなる恐れがあるでしょう。
そのため、先取り貯金用の口座をつくることをおすすめします。
もし、自分で先取り貯金をする自信がない場合は、自動積立定期預金や給料天引きなどを活用するのも一つの手です。
自分に合った方法で、貯金の先取りをしていきましょう。
今回の記事では、年収別・世代別の理想の年間貯蓄額についてお伝えしました。
まずは家計を把握し、固定費等の見直しを行ったうえで、余裕資金を資産運用に回していくことが大切です。
また、資産運用といってもその種類は多く、どこから始めればいいのか悩んでいる人も多いですよね。
MONET CRATE LABでは、よくある投資セミナーとは異なり、ひとりひとりのニーズに合わせた資産運用プランのご提案を心がけています。
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