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公共債とは?種類や投資するメリット・デメリットを解説

公共債とは?種類や投資するメリット・デメリットを解説

「公共債ってどんなもの?」

「公共債購入時におけるメリット・デメリットってなに?」

公共債という言葉そのものは見たことがあるものの、具体的にどんな投資商品でどのようなメリット・デメリットがあるのか今ひとつわからない方も多いですよね。

そこで今回の記事では公共債の概要をはじめ、投資して得られるメリット・デメリットについて紹介します。

 

■公共債とは?種類は?

一ドル札とチャート

公共債とは、公社債と民間債を総称した呼び名のことを指し、債券全般を指して「公社債」と呼ぶこともあります。また、公共債と民間債の違いは以下の通りです。

 

  • ・公共債:国や地方公共団体が発行する債券

  • ・民間債:民間の企業や特定の金融機関が発行する債券

 

株式と異なり、債券は保有している限り利息が支払われます。また、償還日には額面金額の払い戻しが行われることから比較的リスクの低い投資対象といえるでしょう。そのため、投資信託の運用商品として組み込まれているケースも多く見受けられます。なお、「公社債投資信託」とは株式を一切組み入れず、公社債だけで運用される投資信託のことです。

また、債券は換金性が高いことでも知られています。償還までの間いつでも売却が可能であり、途中換金が可能です。一方で、途中換金によって回収できる資金はそのときの市場に左右されます。つまり、そのときの金融情勢が悪ければ回収できる資金は目減りすることになり、元本の保証はありません。

株と債券では性質がかなり異なるため、投資のスタイルによって使い分けることをおすすめします。

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■公共債(債券)に投資するメリット

ここでは公共債に投資するメリットを3つ、取り上げてみました。

 

▼銀行に預けておくよりも金利がいい

公共債、つまり債券は銀行の定期預金と比べて金利が高く設定されています。いまや普通預金の金利はとても低く設定されており、0.001%の金利に設定されてることも少なくありません。この金利ではたとえ銀行に1,000万円のお金を預けたとしても1年間でわずか10,000円しか利息が付かないことになります。

 

一方で、東京都を始め地方公共団体が発行している10年債などではどうしょうか。東京都の第791回(令和元年5月24日発行)公募10年債を見ると、表面利率が0.075%(792回では0.05%)となっており、大手都市銀行の普通預金金利年0.001%に比べるとマシなことがわかります。また、千葉県の令和元年度第3回公募公債(10年満期、令和元年7月25日発行)では、利率年0.06%となっており、こちらも普通預金に預けておくよりはよいでしょう。

こうした地方公共団体の債券は、地方のために活用される意義もあり、利率も決して昨今の状況では低いといえません。預ける先がなく、信用度の高いところに投資したいのであればこうした公共債をうまく活用し、少しでも増やしていくのもひとつの手でしょう。

 

▼株式投資に比べて低リスク

まず、株式投資と債券投資では以下のようにリスクとリターンが異なります。

  債券 株式投資
リスク 金利変動リスク 価格変動リスク
リターン 限定的 制限なし

 

金利変動リスクによって市場金利に変動が起こると、債券の価格は以下のように変化します。

 

  • ・金利が上がる:債券の価格は下がる

  • ・金利が下がる:債券の価格は上がる

 

ただし、金利が上昇して債券の価格が下落した場合でも債券には満期があります。そのため、満期が近づけば償還価格に近づくことから金利の変動によって生じるリスクは限定的になるでしょう。(債券を額面で購入して満期まで保有した場合は利子のみがリターンとなる)

 

一方、株式投資における代表的なリスクが価格変動リスクです。価格変動リスクには企業の業績が要因となるケースと国内外の経済市況が要因となるケースが考えられます。いずれにせよ、株式は債券と異なり株価が上がり続ける限りリターンが膨らんでいくほか、満期がないのも特徴です。(下落にも底がない)

こうした特性の違いから、債券は株式に比べてリスクが低いと言えます。また、株式投資では入念に投資先の情報を調べる必要がありますが、債券ではそこまで時間をかける必要がありません。手軽さといった面でも債券に軍配があがるでしょう。

 

▼中途売却による利益を狙える

債券は株式投資と同様に中途売却が可能です。債券は償還期間まで保有することで利益を受け取れますが、自分が勝ったときよりも高い値段で取引されているタイミングを見計らって売却することにより利益を見込めます。一方で、売却益を狙う場合は損失が出る恐れがあることも理解しておきましょう。

 

■公共債(債券)に投資するデメリット

公共債に投資することでいくつかのメリットがある一方、デメリットも存在します。ここでは公共債に投資するデメリットについて解説します。

 

▼債務不履行(デフォルト)リスクがある

債券には債務不履行(デフォルト)リスクがあります。債務不履行とは、発行体の経営状態が悪化したことにより、債券投資の元本や利息の不払いが起こることです。そのため、額面分の金額が戻ってこないだけでなく、償還までに受け取るはずだった利子も受け取れなくなってしまうでしょう。

一般的に国債や政府保証債、地方債などは債務不履行のリスクが低いとされていますが、それでも可能性がゼロになるわけではありません。そのため、債務不履行リスクがあることを念頭に置いた上で債券投資を始めることが大切です。

 

▼購入できる場所や種類が限られている

債券は金融機関によって取り扱いがないところもあります。また、たとえ取り扱いがあったとしても種類がほとんどないことも少なくありません。

そのため、株式や投資信託などにくらべ商品選択の自由度が低いことはデメリットといえるでしょう。

 

▼利回りが低い

普通預金に預けているよりは債券で運用したほうが利回りは高くなります。とはいえ、債券は安全性が高い代わりに利回りが低く、他の投資商品に比べると物足りなさを感じる方も多いかもしれません。

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■公共債のメリット・デメリットをチェック

今回の記事では公共債の概要をはじめ、メリット・デメリットについて解説しました。公共債は公共部門が発行するため、基本的に民間企業と比べて信用度は高く、安全性は高いといえます。そのため、利回りはあまり高く追求できませんが、余裕資金で普通預金に預けておくぐらいならば少しでも増やしたい方は投資する価値はあるといえるでしょう。

 

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