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「買える物件がない」の正体。ネット検索を続ける投資家が直面する情報格差とは!?

「買える物件がない」の正体。ネット検索を続ける投資家が直面する情報格差とは!?

「買える物件がない」の正体。ネット検索を続ける投資家が直面する情報格差とは!?

「買える物件がない」の正体。ネット検索を続ける投資家が直面する情報格差とは!?

 

不動産投資の相談を受けていると、「良い物件が見つからない」「買いたいのに買える物件がない」という悩みを耳にする機会が本当に増えました。物件価格の高止まりや金利の上昇傾向、修繕費の高騰が続く近年の市場環境を見れば、投資家が手詰まり感を覚えるのも無理はありません。

 

しかし、ここで少し立ち止まって考えたいのは「良い物件」の定義です。ご相談を受けていて感じるのは、「相場より明らかに割安な物件」を探すことに意識が向きすぎて、本来の投資目的(目標とするリターンや許容可能なリスク)を見失っているケースが少なくないという点です。

良い物件を「割安な案件」と限定解釈するなら、簡単に見つからないのは道理です。これはここ数年の市況変化で突然生じた問題ではなく、不動産投資に向いた市況とされる10年、20年前であっても、相対優位な案件を巡る厳しい競争は常に存在していました。

 

本稿では、不動産売買の情報流通の流れを紐解き、多くの投資初心者が誤解しがちなこの悩みに対する実務的なアプローチを整理します。

 

 

 

■「良い物件がない」の正体は、相場より割安な物件がないという悩み

 

まず前提として、収益物件における「良い物件」の評価は、本来は販売価格や利回り計算だけで判断できるほど単純ではありません。空室リスクや出口戦略、修繕コスト、さらには融資戦略・決算書への影響まで、様々な要素を考慮して総合的に判断すべきものです。

さらに、同じ物件であっても、管理会社に一任するのか、自ら費用対効果の高い管理運営を行うのかによって、その投資価値は大きく変わります。

つまり、良い物件の定義は投資家ごとの属性や運営力によって千差万別なのです。

 

しかし、特に初心者からのご相談では、「相場より明らかに割安な物件」ばかりを追い求める傾向が目立ちます。

購入価格が投資成績を左右するのは事実ですが、価格の割安感だけを頼りに物件を探すということは、最も多くの競合が集まる激しい土俵に自ら入りにいくことでもあります。

 

しかも、不動産売買では単に早く問い合わせた人が買えるわけではありません。販売側や仲介会社も「確実に決済できる買主」を選びます。

融資の見込み、自己資金、判断のスピード、契約まで進められる確度。条件が曖昧な買主より、すぐに動ける買主が優先されるのは自然な判断です。

つまり、「相場より割安な物件」を狙う時点で競合が多く、さらにその中で確度の高い人が優先されるため、準備不足・経験不足の初心者は同じ競争の土俵にすら立ちにくいという、構造的な問題があるのです。

多くの方がポータルサイト等のネット上で物件を探しますが、誰が見ても割安で運営も簡単な物件が、誰でも見られる状態で掲載され続ける可能性は極めて低いと言わざるを得ません。

そうした物件は、ネットに出る前の段階ですでに検討され、消化されているからです。

 

 

 

■割安な物件ほど、ネットに出る前に検討されている

 

収益物件に限らず、不動産には情報が市場に出るまでの明確なルートが存在します。

売主が売却を検討した場合、情報はまず仲介会社や買取業者に入ります。

そこで業者自身が買い取るか、あるいは関係性の深い既存の顧客(他の業者や投資家)に個別に打診されます。そこでの反応が弱ければ、自社の顧客向けメール等で限定的に紹介され、それでも買い手がつかない場合に初めて、レインズ(不動産流通標準情報システム)や大手ポータルサイトに掲載され、一般の投資家に見える状態になります。

 

ここで重要なのは、法律上のレインズへの登録義務にもタイムラグがある点です。

専属専任媒介契約であれば5日以内、専任媒介契約であれば7日以内の登録が義務付けられていますが、一般媒介契約では登録自体が任意です。つまり、売却情報が不動産会社に入った瞬間に、すべての物件が市場全体に共有されるわけではありません。

この情報流通の順番を考えれば、相場より割安な案件がネットに出る前の川上の段階で検討・消化されるのは自然な流れです。

もちろん、ネットに掲載されている物件の中に検討に値する案件が絶対にないとは言いませんが、「明らかに割安で、融資も付きやすく、運営も簡単」な物件が、何日もサイトに残り続けることはまずありません。

多くの人が狙う優良な物件ほど、一般公開される前の段階で、すでに買い手候補の精査にかけられているのです。

 

 

 

■買えない人は、業者との関係づくりかパッケージ商品のどちらかを考える

 

では、不動産投資で良い物件が見つからない人はどうすればよいのでしょうか。現実的な選択肢は2つあります。

 

1つ目は、不動産会社から「今すぐ買える客」として認識してもらうことです。

一般公開前に関係者限りで流れる情報に加えてもらうべく、まずは業者にコンタクトを取り、自分を認識してもらう必要があります。その際、希望条件や自己資金、融資の見込みを明確に提示し、業者のスタイル(個別連絡かメーリングリストか)に合わせた立ち振る舞いを意識すると、優先的に情報が回りやすくなります。

ただし、上流の未公開情報がすべて優良物件とは限りません。安いなりの理由がある物件や修繕リスクが重い物件も普通に混ざっています。割安な物件を狙う以上、こうした手間の後に、さらに厳しい選別眼が求められることは避けられません。

 

2つ目は、そこまでの負担を負えない方は、「物件選定・融資・管理」までがパッケージ化された物件を利用することです。

こうした商品は、業者が仕入れや販売の過程で自社の利益を乗せるため、基本的に相場より割安な物件は存在しません。仮に安く仕入れたとしても、周辺相場や融資評価を踏まえて平準化された価格で販売される商品設計だからです。

つまり、この選択肢を取る場合、「割安な案件」を探すという当初の方針は諦めることになります。

 

それでもなぜ、この選択肢を挙げるのかといえば、現実問題として投資初心者の方が、「割安な物件」を巡って、不動産業者やプロ投資家たちと渡り合うのは不可能とは言わないまでも、相当に難しいと考えるからです。

それであれば、まず初心者が躓きやすいポイントを業者に引き受けてもらって不動産投資の経験を積み、「良い物件」の定義の幅を広げたり、割安な物件を巡る競争に勝てるだけの知識・人脈を積んだりする戦略も、検討の余地はあるはずです。

もちろん、この場合でも「割安とは言わないが割高ではない」物件を選んだり、大きなリスクを抱えたりすることがないよう、十分な注意と事前準備は必要です。

それでも、勝ち目の薄い勝負を続けるよりは、前に進める可能性はあるといえます。

 

 

 

いかがでしょうか。

 

不動産投資で「良い物件が見つからない」と悩む人の多くは、本当の意味で物件がないというより、「相場より割安な物件が、自分の見える場所に出てこない」という情報の偏りに直面しています。そしてそれは、市場の構造を考えれば、ある意味では当然の結果です。

だからこそ、良い物件を買いたいのであれば、不動産会社から「買える客」として認識されるための地道な行動を続けるか、あるいは手間を外注したパッケージ商品を利用するか、自身のスタイルを選ぶ必要があります。

 

不動産投資で重要なのは、完璧な物件が突然ネットに現れるのを待つことではありません。自分が探している「良い物件」の正体を理解し、その物件がどのルートで流通するのかを知り、自分に合った探し方を選ぶこと。

それこそが、買えない投資家から一歩抜け出すための出発点ではないでしょうか。

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