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不動産購入は“元付業者”を探すべき!?仲介会社選びで差がつく理由とは!?

不動産購入は“元付業者”を探すべき!?仲介会社選びで差がつく理由とは!?

不動産購入は“元付業者”を探すべき!?仲介会社選びで差がつく理由とは!?

不動産ポータルサイトで物件を探していると、同じマンションの同じ部屋が、複数の不動産会社から同時に掲載されているのを見かけることがあります。

一般の方からすれば、「なぜ、同じ物件が複数表示されているのだろう?」「どの会社に問い合わせればよいのだろう?」と疑問を感じることも珍しくないかもしれません。

 

ここで鍵となるのが、仲介会社の立場を決める、「元付(もとづけ)業者」と「客付(きゃくづけ)業者」という仕組みです。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、特に中古マンションや一戸建て、投資用物件などを探す際には、この違いを意識するかどうかで取引の優位性が変わってきます。つまり、「どの会社に問い合わせるか」によって、得られる情報量や条件交渉のしやすさが大きく変わることがあるのです。

 

本稿では、仲介会社の立場の違いがもたらすメリット・デメリットと、トラブルを避けるための実務的な注意点についてご説明していきます。

 

 

 

■なぜ同じ物件が複数社から掲載されるのか?

 

まず、不動産仲介の基本的な構造を整理しておきましょう。

元付業者とは、売主から直接、売却の依頼を受けている不動産会社のことです。いわば、売主側の窓口です。

一方、客付業者とは、買主を見つけて物件を紹介する不動産会社のことです。こちらは、買主側の窓口と考えると分かりやすいでしょう。

ポータルサイトに同じ物件が3社も4社も並んでいるのは、売主の窓口である元付業者だけでなく、買主を探したい複数の客付業者がそれぞれ広告を掲載しているためです。(売主が複数の会社に直接依頼する「一般媒介」のケースもあります)

 

元付業者が自ら買主も見つけた場合は、売主・買主の双方から仲介手数料を受け取る、いわゆる「両手仲介」となります。

この両手仲介の是非については様々な議論がありますが、買主側の視点で重要なのは、「売主に最も近い会社」と「間に入る会社」では、持っている情報量や交渉ルートに実務上の違いがあるという点です。

つまり、ネット上では同じ物件に見えても、掲載している会社の立場は同じとは限りません。

不動産購入では、物件そのものだけでなく、「どの会社を通して話を進めるか」も、実務上は軽視できない要素なのです。

 

 

 

■元付業者が有利とされる理由と、見落とせない死角

 

では、なぜ元付業者に直接問い合わせるのが有利とされるのでしょうか。

最大の理由は、売主側の事情を把握しやすいことです。

元付業者は売主と直接やり取りしているため、物件資料には載らない「売却理由」「過去の案内への反響」「売主が急いでいるかどうか」「価格交渉の現実的な落としどころ」といった細かな情報を把握している場合があります。

これが客付業者経由の場合、質問や交渉は基本的に「客付業者→元付業者→売主」という流れになります。そのため、どうしてもタイムラグが生じやすく、細かなニュアンスが伝わりにくいこともあります。

一方で、元付業者であれば、売主側の事情を踏まえ、「融資特約付きでも、この条件なら検討してもらえるかもしれません」といった実務的な感触を得られるケースがあります。

 

ただし、ここで「元付=万能」と考えるのは危険です。

元付業者はあくまで売主側の窓口でもあります。売主の意向を踏まえて動く立場である以上、買主目線で物件のリスクを積極的に指摘してくれるとは限りません。

その点、買主側の味方として第三者視点から物件を確認し、リスクを洗い出してくれる誠実な客付業者の方が、結果として安心して取引できるケースもあります。

元付かどうかという記号だけで判断するのではなく、その担当者がどこまで誠実に情報を開示してくれるかを見極める目が求められます。

 

 

 

■元付業者の探し方と、避けるべき実務上のタブー

 

元付業者を探す最もシンプルな方法は、物件情報の「取引態様」や媒介契約の表示を確認することです。ここに「専任媒介」や「専属専任媒介」とあれば、その掲載会社が元付業者と見てよいでしょう。

一方で、「一般媒介」と書かれている場合でも、その会社が元付業者であることはあります。一般媒介では、売主が複数の不動産会社に売却を依頼できるため、複数の会社がそれぞれ元付業者になっているケースがあるからです。

 

探し方の傾向として、ファミリー向けの実需マンションや一戸建てであれば、知名度や集客力のある大手仲介会社に元付案件が集まりやすいといえます。たとえば、三井、住友、東急、野村など、一般消費者向けに広く広告している会社に売却を依頼しようと考える売主は少なくありません。

一方で、低価格帯のワンルームマンションや投資用・収益物件の場合は、大手の優先度が下がることもあります。仲介手数料の絶対額が小さくなりやすいためです。そのため、地場の有力会社や投資専門会社が元付になっているケースも珍しくありません。物件の種別によって、探すべき会社の傾向は変わるわけです。

 

もし元付業者が判別できない、あるいは対応に不安がある場合は、無理に元付にこだわる必要はありません。客付業者経由でも、十分に不動産購入は可能です。

その場合は、複数の客付業者の中でも、情報量が多い会社を選ぶのが現実的です。写真の枚数が多い、管理費・修繕積立金・修繕履歴の記載が丁寧、問い合わせへの返答が具体的、といった点は判断材料になります。また、物件の近くに営業所がある会社も候補になります。地場の相場感や周辺環境、過去の取引事例などを把握している可能性があるからです。

 

そして、最後に必ず押さえておきたい重要なルールがあります。

それは、すでに特定の客付業者に問い合わせや内見を依頼した後に、元付業者へ直接乗り換えようとしないことです。

これは不動産業界で「抜き行為」や「飛ばし」と受け取られやすく、大きなトラブルに発展しかねません。客付業者からすれば、自社が紹介した物件を後から別ルートで進められる形になりますし、元付業者側も業界内の不義理やトラブルを避けるため、そのような動きをする買主を警戒することがあります。

元付業者にアプローチしたいのであれば、必ず最初の問い合わせ前に調べること。いったん特定の会社とやり取りを始めたら、原則としてその会社を通して進めること。

この実務感覚は、不動産取引を円滑に進めるうえで非常に重要です。

 

 

 

いかがでしょうか。

不動産購入において、同じ物件であっても「どの会社のドアを叩くか」で、その後の情報戦や条件交渉の進み方は変わってきます。

元付業者は売主に最も近く、情報量や交渉ルートの面で有利になりやすい選択肢です。しかし、元付業者は買主だけの味方ではないという側面も持ち合わせています。

家を、あるいは資産を買うということは、同時に「信頼できる取引のパートナーを選ぶ」ということでもあります。

それぞれの仲介会社の立ち位置を正しく理解したうえで、最初の第一歩を慎重に踏み出すことが、納得のいく不動産購入への近道といえるでしょう。

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